諸星大二郎の独特
- 2004/08/20
- 13:45
一般的に大人にとっての漫画というものは、娯楽であって、時間つぶしのための読み物でしかない。通勤電車で30分くらいで一冊読めるくらいの密度でなければ、時間つぶしにはならない。
しかし、漫画というのは他の表現方法と同じく、時に芸術的であり、時に読者の人生にまで影響を及ぼすほどの力を持った作家や作品が生まれることがある。
諸星大二郎の描く漫画は決して暇つぶしにならない。もし通勤電車で「不安の立像」など読もうものなら、その日は会社に行く気になんかならないだろうから、諸星作品は娯楽どころか毒である。
「不安の立像」
主人公は普通のサラリーマン。毎日、満員の通勤電車に乗る彼は、ある日、電車の外に黒い人影を見つける。ただその影は線路脇で何もするわけでなくたたずんでいる。その黒い影は誰もが見ているが、それはふとした瞬間に消えてしまう。 気になった男は、電車を降りて影との接触を試みるが。。。
諸星大二郎の描く漫画は決して人に媚びない。寡作ではあるが、それゆえか全ての作品のクオリティがほぼ等価である。
絵は好き嫌いが分かれるところだ。劇画っぽくもあり漫画っぽくもあり、デッサンは狂ってるし決してうまくはないが、すごく魅力的な絵である。最近の漫画家は絵が下手糞だが、諸星大二郎の絵にはオリジナリティがある。デビューから20年以上変わらない絵のスタイルは、誰の真似でもない、彼だけの独特に違いない。

「妖怪ハンター」「生物都市」「子供の王国」「鎮守の森」「影の街」「諸怪志異」「無面目」「感情のある風景」「ぼくとフリオと校庭で」「地下鉄を降りて・・・」etc.
どれも暇つぶしになどできない作品ばかりだ。ぜひ一読を。。
しかし、漫画というのは他の表現方法と同じく、時に芸術的であり、時に読者の人生にまで影響を及ぼすほどの力を持った作家や作品が生まれることがある。
諸星大二郎の描く漫画は決して暇つぶしにならない。もし通勤電車で「不安の立像」など読もうものなら、その日は会社に行く気になんかならないだろうから、諸星作品は娯楽どころか毒である。
「不安の立像」
主人公は普通のサラリーマン。毎日、満員の通勤電車に乗る彼は、ある日、電車の外に黒い人影を見つける。ただその影は線路脇で何もするわけでなくたたずんでいる。その黒い影は誰もが見ているが、それはふとした瞬間に消えてしまう。 気になった男は、電車を降りて影との接触を試みるが。。。
諸星大二郎の描く漫画は決して人に媚びない。寡作ではあるが、それゆえか全ての作品のクオリティがほぼ等価である。
絵は好き嫌いが分かれるところだ。劇画っぽくもあり漫画っぽくもあり、デッサンは狂ってるし決してうまくはないが、すごく魅力的な絵である。最近の漫画家は絵が下手糞だが、諸星大二郎の絵にはオリジナリティがある。デビューから20年以上変わらない絵のスタイルは、誰の真似でもない、彼だけの独特に違いない。

「妖怪ハンター」「生物都市」「子供の王国」「鎮守の森」「影の街」「諸怪志異」「無面目」「感情のある風景」「ぼくとフリオと校庭で」「地下鉄を降りて・・・」etc.
どれも暇つぶしになどできない作品ばかりだ。ぜひ一読を。。
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