ウカタマ!

夏旅(4)境港〜広島 

4日目
8時起床。境港に行く前に松江観光をしとこうと思い、松江城のお堀に沿った道にある小泉八雲記念館へ。小泉八雲の「八雲」は、「出雲」の枕詞である「八雲立つ」という言葉から来ているとか。
僕はこの人は日本人よりも日本人な人だと勝手に思っていたんだけれども、「日本人は豆腐ばかり食っていて、個性が無い。個性を生むには肉を食わなければダメだ。」と言っていたそうだ(かなり意訳)。そういうとこやっぱり外人なのね。

近くの蕎麦屋「八雲」で名物だという「鴨なんばん」を食う。朝から重いかと思ったがうまい。
そしてこれまた近くの土産屋で、瑪瑙の勾玉を買う。
出雲は瑪瑙(めのう)の産地でもある。ちなみに、僕の誕生石も瑪瑙。



松江はほどほどに境港へ出発。
実は、松江にはもう一つ行きたい場所があった。ルイス・C.ティファニー美術館だ。ガイドブックの写真を見るとアールヌーボーのコレクションがすばらしいし、とても見たかったのだけど、入場料2000円!!高すぎやしませんか?ハンガリーで見たアールヌーボーの美術館は100円だったし。くそー、美術館も貧乏人は来るなということか。。

くやし涙を拭いている間に境港に到着。松江からすごく近かった。県境だから境港なんだろう。
水木しげるの妖怪のブロンズ像がある水木ロードを歩く。めちゃくちゃテンションがあがり、写真とりまくり。

お〜、べとべとさんだ!



お〜!ぬりかべだ!!!


お〜!!!コケカキイキイだ!!!!!


お〜!!!!目玉の親父だ!!!!!!!!


お〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


お〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



水木ロードの果てに記念館がある。水木さんは、3歳まで言葉を話さなかったが、一番最初に発した言葉が、「ネンコンババ」だったという。猫の糞という意味。かっこいい。
妖怪の人形や、パプアニューギニアの仮面のコレクションなどなどを経て、最後に水木さんの漫画が読めるコーナー。手塚記念館でもそうだったけど、これが一番うれしい。

「東西奇ッ怪紳士録(1)」の平賀源内の話を読む。源内さんはかしこいのかアホなのか良く分からん人だ。途中、「外国のものめずらしい品を買う事は、どんどん日本の金が海外へ出て行ってしまうという事だ。それを防ぐ為に、俺が日本で同じものを作るんだ」という部分があるんだけど、やっぱりそうだったんだな。石見銀山の銀は正しく使われたのだろうか。。

昼飯は、港近くの市場で食うと決めていた。
カニとろ丼カニ味噌付き。ンマ〜イ!(藤子A風)。
市場で土産に魚でも買いたいところだったが(自分の為)、資金が危うくなってきたので断念。さて、水木さんの生家でも見に行こうかなと思っていたが、眠くなってその市場の駐車場で寝てしまう。



ふと目を覚ますと5時。さてそろそ起きようかと思った瞬間、血の気が引く。
わー!誰もいない!さっきまで満車だったのに僕の車しかない!
あせって出口を探すと、何のことはない、ちゃんと出れた。閉じ込められたかと思ってあせった。。

まだ5時で、昼間のカニとろ丼カニ味噌付きが腹の中に残っていたが、耐え切れず近くの寿司屋へ行く。一皿120円だが、これまたうまい!普段寿司は4,5皿しか食えないけど、10皿も食ってしまった。

水木さんの家を適当に探していると、水木さんが子どもの頃影響を受けたと言う地獄絵図があるという寺を見つける。外から見ただけだが、立派なお寺だ。
しかし、この辺は街灯もそんなに多くなく、暗くなると本当に妖怪が出そうな雰囲気だ。
幼い頃の水木少年に大きな想像力を与えたのだ、この闇が。

すっかり暗くなってさびしくなって来たので、広島へ帰ることに。下道をひたすら走って、3、4時間で到着。途中、運転中に鼻血が大量に出る。うまいもの食いすぎたか。。
は!妖怪のしわざかも。

5日目
アニメーションフェスも最終日。
アレクサンドル・ アレクセイエフの作品を初鑑賞。すごすぎる。ピンスクリーンによるアニメーション。また別館で書くことにしよう。。
ルネ・ラルーの原画展を見て感動。途中抜け出て、土産を買いに百貨店へ。しかし、適当に味見して買った土産は、名古屋の菓子だったと帰ってから気づくことになる。

そして、平和記念公園の慰霊碑と原爆ドームに手を合わす。ここは絶対来ねばならん。

再び会場へ戻る。今日は、コンペティション最終審査。入賞作品の上映を見る。
ここでやっぱり思ったことは、観客の目と僕の目が違うと言う事だった。観客に受けのいいものが、僕にはわからない。というか、面白くないのがわかる。
観客の目が大したもんじゃないのは、2回のコンペティションで分かりきっていた。その時、観客の爆笑を取って、僕の怒りをかった作品はやっぱり賞をとらなかった。
アニメーションを見に来る人=感覚が研ぎ澄まされている人 というわけではないのだ。そして作っている人も、やっぱりほとんどの人がその観客と変わらないくらいの感性しか無いようにも思えた。
しかしグランプリのMilchはよかった。胸にズキズキ来る感覚。何回でもこの気持ち悪さを味わいたい、そう思った。

9時半頃会場を後に。まだ興奮覚めやらぬ状態だったが、また400kmの道のりをひたすら下道で帰るのだ。今この勢いで帰らねば、と思い広島を後にする。
途中で仮眠を取りながら最終的に家に着いたのは6日目の昼だった。ひさしぶりの布団で爆睡。

久しぶりにいい旅をした。しかし、まだ島根の魚の味が忘れられないでいる。

* おしまい *
帰ってから、僕が滞在中の広島で世界妖怪会議があったと知る。がー!生水木さんが見れたのに。。残念。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://myhurt.blog11.fc2.com/tb.php/163-18cb2e7a