もっぱらひとりでできるもん 最終回
- 2005/05/10
- 15:16
ふと思いついたこのタイトルを、言いたいがために始めたこの連載。
3日連続で書くつもりが挫折してしまい、更新予定日から早2日たった。
このタイトルも最初のうちは、口に出して言ってみたり、近所の人にあいさつ代わりで言ってみたり、姪の宿題の答えとして書いてみたりしたが、もう飽きた。
いつもこうだ。何でも初期衝動だけで動いてしまい、すぐ力尽きてしまう。
++
掃除3日目(日曜日)。とりあえず、本は本棚へCDはCDBOXへ入れる作業をする。
しかし案の定、読まずに置いていた本や、懐かしい本に出会うと読み出したりするので一向に作業は進まない。漫画だったらいいが、小説はタチワルイ。時間が湯水のようにすぎていく。
まあ、せっかく読んだんだからここでレビューでも書こう。
-漫画-
「餓鬼」 ちばてつや ・・・
「あしたのジョー」のちばてつや。
ちばてつやの漫画は、主人公がとても魅力的に描かれている。子どもっぽくて、底抜けに明るいが負けず嫌い。そんなキャラに読者は感情移入するのだが、この作品は違う。
いや、この作品の主人公も元々はそういったかわいいキャラだった。しかし、大人のせいで暗くすさんだ人生を歩んでいく。本当にちばてつやの作品か?とさえ思うくらい悲しい。
この作品はちょうど1970年代、日本がお金持ちになりかけている時代に描かれた。

「餓鬼 / 講談社KCコミックス」
「絶食」 楳図かずお ・・・
最後の2つのコマが異常に好きだ。わずか10ページの短篇。
好きな男の子にデブと言われてやせようとする女の子。
別に何の事はない話だけど、また1年後の部屋掃除で読みたくなること確実。
-小説-
「夏と花火とわたしの死体」 乙一 ・・・
書き出しに魅力のある作家が好きだ。この作品ではこうだ。
「九歳で、夏だった。」
そして、語り部の視点が面白い。やられた。序盤からくそーくそーと思いつつ読みながら、最後まで読み終わってやっぱりくそーと思う負けず嫌いの僕は、二十八歳だった。
このとき乙一十七歳。
「殺戮にいたる病」 我孫子武丸・・・
叙述トリックで、面白かった。
-CD-
「The Power of the True Love Knot」 Shirley Collins ・・・
いい曲ぞろいで、好きだった。

++++
さて部屋の方はと言えば、結局本やCDは片付いたが、その他諸々のものが未だ散乱している。
前よりは綺麗になったので、とりあえずはすっきりした気持ちになっているが、この気持ちはあぶない。このままでは数週間後には元の木阿弥になっていることだろう。
このお掃除日記は今回で終わるが、僕の部屋掃除戦争は始まったばっかりだ。
(おしまい)
と適当なシメで終わろうとしたが、結局僕は「ひとりでできなかった」んじゃないか?
・・・あ、だから「もっぱら」か。
3日連続で書くつもりが挫折してしまい、更新予定日から早2日たった。
このタイトルも最初のうちは、口に出して言ってみたり、近所の人にあいさつ代わりで言ってみたり、姪の宿題の答えとして書いてみたりしたが、もう飽きた。
いつもこうだ。何でも初期衝動だけで動いてしまい、すぐ力尽きてしまう。
++
掃除3日目(日曜日)。とりあえず、本は本棚へCDはCDBOXへ入れる作業をする。
しかし案の定、読まずに置いていた本や、懐かしい本に出会うと読み出したりするので一向に作業は進まない。漫画だったらいいが、小説はタチワルイ。時間が湯水のようにすぎていく。
まあ、せっかく読んだんだからここでレビューでも書こう。
-漫画-
「餓鬼」 ちばてつや ・・・
「あしたのジョー」のちばてつや。
ちばてつやの漫画は、主人公がとても魅力的に描かれている。子どもっぽくて、底抜けに明るいが負けず嫌い。そんなキャラに読者は感情移入するのだが、この作品は違う。
いや、この作品の主人公も元々はそういったかわいいキャラだった。しかし、大人のせいで暗くすさんだ人生を歩んでいく。本当にちばてつやの作品か?とさえ思うくらい悲しい。
この作品はちょうど1970年代、日本がお金持ちになりかけている時代に描かれた。

「餓鬼 / 講談社KCコミックス」
「絶食」 楳図かずお ・・・
最後の2つのコマが異常に好きだ。わずか10ページの短篇。
好きな男の子にデブと言われてやせようとする女の子。
別に何の事はない話だけど、また1年後の部屋掃除で読みたくなること確実。
-小説-
「夏と花火とわたしの死体」 乙一 ・・・
書き出しに魅力のある作家が好きだ。この作品ではこうだ。
「九歳で、夏だった。」
そして、語り部の視点が面白い。やられた。序盤からくそーくそーと思いつつ読みながら、最後まで読み終わってやっぱりくそーと思う負けず嫌いの僕は、二十八歳だった。
このとき乙一十七歳。
「殺戮にいたる病」 我孫子武丸・・・
叙述トリックで、面白かった。
-CD-
「The Power of the True Love Knot」 Shirley Collins ・・・
いい曲ぞろいで、好きだった。

++++
さて部屋の方はと言えば、結局本やCDは片付いたが、その他諸々のものが未だ散乱している。
前よりは綺麗になったので、とりあえずはすっきりした気持ちになっているが、この気持ちはあぶない。このままでは数週間後には元の木阿弥になっていることだろう。
このお掃除日記は今回で終わるが、僕の部屋掃除戦争は始まったばっかりだ。
(おしまい)
と適当なシメで終わろうとしたが、結局僕は「ひとりでできなかった」んじゃないか?
・・・あ、だから「もっぱら」か。
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