チェコ旅行記(3)〜なにしてたんだ 

毎朝8時くらいに起き、トラム(路面電車)に乗ってプラハの中心地に行く。
Vaclavske namesti(ヴァツラフ広場。大通りがそのまま広場になっている)沿いにある二軒の大きな本屋をはしごして、トルンカ(チェコアニメの巨匠。日本の漫画界なら手塚治虫か)、ラデク・ピラーシュ 2(チェコの人気キャラを数多く描くイラストレーター。現代アートのへんてこな作品もある。日本の漫画界なら藤子不二雄か)のぶっとい本、そして、アヴァンギャルド写真集などを見るのが日課。椅子に座ってゆっくり読める。人も少ない。

1920年-1950年くらいのアヴァンギャルド写真はかなり面白い。
チェコは、ピカソらが提唱した「キュビズム」が建築にまで及んだ唯一の国で、アートが溜まる場所のような印象を受けた。ドイツ、オーストリアに接し、ハンガリーや、ロシアなどにも近く、しかも山に囲まれているので、それらの文化が入っては来るが、どこにも逃げず溜まっていく場所のような。その点日本と似ているかもしれない。

毎日同じ町を歩いていても飽きない。必ず何かの発見がある。
というかプラハの旧市街は迷路のような町で、さらに僕は方向音痴なので、、同じ道を歩けないというのもある。
何気ない壁の落書きはセンスがよく、アートになっている(ヒップホップなのを除く。ヨーロッパ各地で見た奴らの落書きは、全部同じ人間が書いていると俺はにらんでいる。)。
壁の色自体もおもしろい。簡単に言えば土色で、ウィーンやロンドンなどの壁の上品な感じとは全然違う。ところどころ朽ちていたり、中身が剥き出しだったりして、何か重みがある。単に修理しているかどうかの差じゃないような気がする。

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「壁の落書き(もちょっといい写真あったのですが、作品に使おうと思って。。)」

毎日ギャラリーや、名所、人形劇などに出かけるが、観光客狙いの場所を除けばチケット代は安いので、そんなに不自由しない。カメラは重いから気分次第で、持ち歩いたり持ち歩かなかったり。
シャッターチャンスにカメラを持っていないとすごくがっかりした気分になる。

町なら食い物にありつけるが、郊外に遊びに行ったとき、そこで食い物屋に入るのは勇気がいる。英語が通じない場合があったり、向こうがアジア人を見慣れていないのか、警戒されたりして(自意識過剰なのかもしれんけど)居心地が悪い。郊外ではレストランは数回しかいっていないような気がする。
チェコの若者はみな英語を話すが、僕は全くといっていいほど話せない。町を歩いていると、何度も道を聞かれた。しかしお役に立てたことは無い。間違った事を教えた事もある。あの白人のおっさんは無事ホテルについただろうか。。。

チェコの人は親切かもしれない。トラムに乗っていて、老人や、体の不自由な人が乗ってくると、若者は当然のように席を譲り、老人らは当然のように席に座る。さっぱりしていていい。
日本ならどうみてもチンピラにしか見えない兄ちゃんが、観光客に道を聞かれ、すごく親切に教えていた場面もよく見た。
これは、ヨーロッパ全般に言えるかもしれないが、たとえ初めてでも店に入る時は「ドブリーデン(こんにちは)」と挨拶をし、サービスを受けたら「ジェクエム(ありがとう)」、店を出るときは「ナスフレダノウ(さよなら)」。スーパーのレジのおばちゃんにだって言う時もある。日本では、ありえない(昔はあったのかもしれないが)。

プラハの中心地である旧市街はレストランが多い。チェコの伝統的な料理もあるが、中華、ピッツェリアも多い。ワインが安くて美味いが、パスタとかはあんまりな店が多かったなあ。
いずれまとめて美味い店などは紹介するが、MODRA ZAHRADAという店は、少し旧市街から離れているがパスタが美味かった。ワイン二杯+パスタで、650円くらいだった。
ちなみに、旧市街のレストランは、観光客ねらいの店が多く、こちらが観光客だとわかるとランチの時間でもディナーのメニューを持ってくる店がある。ランチのメニューを持ってこいって言うと不機嫌になる。この国では、まだ資本主義は行き届いてない。ある意味懐かしいが、その時はなめられてるとしか思えなかった。

レストランの料理もいいが、スーパーでパンとハムとチーズを買えばそれだけで毎日過ごせる。特にハムを食って感激してしまった。スーパーで買った5切れ40円ほどのハムが、涙の出るほど美味かった(飢えてたのか?)。内陸国であるためか、ハムやチーズの種類は半端じゃないが、魚はほとんど無い(あっても高い)。さかなクンの次に魚好きの僕には、最初苦痛だったが、その美味いハムのおかげで毎日すごせた(時にオイルサーディンの缶詰が僕を救った)。

チェコでかかせないのは、ビールである。毎日のように飲んでいた。
スーパーで缶ビール(350mm)は11kc(45円)。街中のレストランでも生ビール40kc(120円)くらいか。僕の泊まっていたHOTEL HASAに併設されたレストランでは、生が17kc(70円)。そりゃ現地のおっちゃんも(僕も)昼間から飲むよなあ。コカ・コーラより安いんだから。
チェコのビールは美味い。ピルスナーと呼ばれ、軽くてキレのある味。いくらでも呑めそうだが、2,3杯でいい感じに酔う。ちなみにアメリカのバドワイザーは、チェコのブドヴァルという土地のビールが元になっている。
休日は、ホテル併設のレストランで大宴会が夜中まであるから、なかなか寝られない日もあった。横の部屋の若者が、朝からステレオガンガンで、スパニッシュな音楽をかけていたから、こっちも壁をガンガン叩いたこともあった。

日本でも、旅先にはいい名所と悪い名所がある。いい名所は、景観を損なわないように気を使っている。
プラハは、映画のセットのような美しい街だった。もちろん、プラハにもいい名所と悪い名所があったが。

感動した名所は、プラハ城。
ヘンテコな名所は、テレビ塔。これがスゴイ。
それらは次回に。

コメント

プラハでの活動が目に浮かぶような...
読みやすくていい文章です。

また続きを読ませてもらいますね。

fkさん≫どうもありがとうございます。続きを書こう書こうとおもいつつ半年すぎちゃいましたが。また読んでください!

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