ブダ・ペスト・デ・ジャブ
僕の部屋に観葉植物が来て1週間がたった。
100円ショップで売ってる、手のひらに乗るくらい小さな鉢だが、なかなか見てるのが楽しい。
なんか、買ったときより元気がないような気がするが、どうなんだろう。ちゃんと育て方も調べて、その通りにやってるつもりだけど、初めてなのでよくわからん。・・・いや、二回目か。
+
ハンガリーに行った時のこと。
首都のブダペストについたのがすでに夕方だったが、泊まる所を決めていなかったので困っていた。旅行本で調べ、ある宿屋に向かった。
この辺かなと思って歩いていると、じいさんが声をかけてきた。一度は気づかない振りをして通り過ぎた。何かの客引きだと思ったのだ。
しかし、実はそこが目当ての場所だった。じいさんは、「アパートメント!」と声をかけていたのだ。僕は道を引き返した。ホテルがあるのかと思いきや、小さなオフィスだった。じいさんはよう来たなという感じで笑っていた。
じいさんは、英語ができなかった。いや、僕と同じくらい「できた」。
じいさんが「チャイナ?」と聞いてくる。
「ノー。ジャパン。」「オー。トーキオ?」「ノー。キヨート」「オー。キヨート!ヴェリー フェイマス」
それ以上の事は話していない。じいさんは話好きそうだったが、コミュニケーションが取れなくて申し訳なかった。昔話でも聞きたかった。
やがて、英語のできる娘が来てアパートメントの一室に案内してくれた。アパートメントとは、日本で言うマンションなどの一室を借りる宿で、管理人は別の場所にいる。
その部屋は広くて窓も大きく、キッチンやバスルームまで揃ったいい部屋だった。ちょうど3000円だった。ハンガリーではもっと安いところがあるようだが、もう探す気力が無かったので即、OKした。
部屋には、観葉植物の大きいものがいっぱい置いてあった。背の高さくらいあるものもあった。
しかし、これは僕が水をやったりするのだろうか?それとも、管理人が時々来て、部屋掃除とかのついでにしてくれるのだろうか?
アパートメントを借りたのは初めてだったので、わからない。でも、それならちゃんと説明してくれるはずだと思い込み、僕はそのままにしていた。
しかし、3,4日経っても誰も来ない。結局、僕はその観葉植物に毎日水をあげた。ペットボトルに水を入れて、ドボドボとたっぷりと。
++
ある日、ボイラーの火が消えた事があった。ガスがなんか出っ放しで臭い。怖い・・。火をつけ直してもいいのだろうか。これでは、風呂に入れないし、使い方がよくわからんので、ガスの元栓を閉めて、管理人を呼びにいった。
部屋で待っていたら、やって来たのはあのじいさんだった。彼は「おー、火が消えたか。俺に任せときな」とハンガリー語で言った(たぶん)。
ボイラーの火をつけ終わると、じいさんはこう言った。
「チャイナ?」
・・・あれ?
「ノー。ジャパン。」「オー。トーキオ?」「ノー。キヨート」「オー。キヨート!ヴェリー フェイマス!」
軽いデジャブ的会話を交わし、チップを渡すとじいさんは出て行った。
あ、しまった。植物の事聞くの忘れた。
++
10日後、部屋を出る日が来た。葉がしぼんじゃってる鉢が、2つくらいあった。
うーん。これは怒られるだろうか・・・。そう思いながら、僕はまた水をやっていた。水さえやればよいと思っていた。
結局、アパートメントを出る時、その事は確認しなかった。僕は、すっかり忘れてしまっていた。
そして最近、自分で育てる事になって、観葉植物でも育て方が色々あることを知った。日や水を与える量が植物の種類によって違うらしい。反省。
じいさん、宣伝しとくから許して。
Tribus Internet Hotel Service
100円ショップで売ってる、手のひらに乗るくらい小さな鉢だが、なかなか見てるのが楽しい。
なんか、買ったときより元気がないような気がするが、どうなんだろう。ちゃんと育て方も調べて、その通りにやってるつもりだけど、初めてなのでよくわからん。・・・いや、二回目か。
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ハンガリーに行った時のこと。
首都のブダペストについたのがすでに夕方だったが、泊まる所を決めていなかったので困っていた。旅行本で調べ、ある宿屋に向かった。
この辺かなと思って歩いていると、じいさんが声をかけてきた。一度は気づかない振りをして通り過ぎた。何かの客引きだと思ったのだ。
しかし、実はそこが目当ての場所だった。じいさんは、「アパートメント!」と声をかけていたのだ。僕は道を引き返した。ホテルがあるのかと思いきや、小さなオフィスだった。じいさんはよう来たなという感じで笑っていた。
じいさんは、英語ができなかった。いや、僕と同じくらい「できた」。
じいさんが「チャイナ?」と聞いてくる。
「ノー。ジャパン。」「オー。トーキオ?」「ノー。キヨート」「オー。キヨート!ヴェリー フェイマス」
それ以上の事は話していない。じいさんは話好きそうだったが、コミュニケーションが取れなくて申し訳なかった。昔話でも聞きたかった。
やがて、英語のできる娘が来てアパートメントの一室に案内してくれた。アパートメントとは、日本で言うマンションなどの一室を借りる宿で、管理人は別の場所にいる。
その部屋は広くて窓も大きく、キッチンやバスルームまで揃ったいい部屋だった。ちょうど3000円だった。ハンガリーではもっと安いところがあるようだが、もう探す気力が無かったので即、OKした。
部屋には、観葉植物の大きいものがいっぱい置いてあった。背の高さくらいあるものもあった。
しかし、これは僕が水をやったりするのだろうか?それとも、管理人が時々来て、部屋掃除とかのついでにしてくれるのだろうか?
アパートメントを借りたのは初めてだったので、わからない。でも、それならちゃんと説明してくれるはずだと思い込み、僕はそのままにしていた。
しかし、3,4日経っても誰も来ない。結局、僕はその観葉植物に毎日水をあげた。ペットボトルに水を入れて、ドボドボとたっぷりと。
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ある日、ボイラーの火が消えた事があった。ガスがなんか出っ放しで臭い。怖い・・。火をつけ直してもいいのだろうか。これでは、風呂に入れないし、使い方がよくわからんので、ガスの元栓を閉めて、管理人を呼びにいった。
部屋で待っていたら、やって来たのはあのじいさんだった。彼は「おー、火が消えたか。俺に任せときな」とハンガリー語で言った(たぶん)。
ボイラーの火をつけ終わると、じいさんはこう言った。
「チャイナ?」
・・・あれ?
「ノー。ジャパン。」「オー。トーキオ?」「ノー。キヨート」「オー。キヨート!ヴェリー フェイマス!」
軽いデジャブ的会話を交わし、チップを渡すとじいさんは出て行った。
あ、しまった。植物の事聞くの忘れた。
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10日後、部屋を出る日が来た。葉がしぼんじゃってる鉢が、2つくらいあった。
うーん。これは怒られるだろうか・・・。そう思いながら、僕はまた水をやっていた。水さえやればよいと思っていた。
結局、アパートメントを出る時、その事は確認しなかった。僕は、すっかり忘れてしまっていた。
そして最近、自分で育てる事になって、観葉植物でも育て方が色々あることを知った。日や水を与える量が植物の種類によって違うらしい。反省。
じいさん、宣伝しとくから許して。
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- [2005/06/16 23:19]
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