モヒカンとおぎやはぎ、その友とナヨ男
ラテン系メトロセクシャルの称号を頂戴した僕は(前回参照)昨日、赤ワインを飲みながら、おぎやはぎのDVDを見てたらいつのまにか眠ってしまった。
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おぎやはぎが俺の地元に遊びに来ていた。彼らが何故か廃墟を見て回ろうと言う。
たしか、電車で2つくらい先の駅に、ラーメン屋の廃墟があったので、彼らを連れて行くことにした。
その駅についたらもうすっかり夜になっていた。廃墟はどっちだろうと思ってきょろきょろしてたら、遠くの方でケンカの声が。
「おらああ! ボコ スカ!」
うわあ、友達にいきなり地元の悪いとこみせてしまった。
きっとあとで矢作なんかにネチネチ言われるんだろうなあと思いながら、とりあえず、そいつらがいない方へそそくさと歩き出した。
高架をくぐり、少々暗い道へと歩いていくと団地にたどりついた。
するとまた急に後ろでケンカの声。
「おらあ! バキ バカ!」
後ろを振り向くと、上半身裸のモヒカン野郎がナヨナヨした男をボコボコにしている。
血だらけでもうぐったりしたナヨナヨ男はモヒカンに抱え上げられ、民家の壁などに叩きつけられたりしている。
「うわあやべえよ」と矢作が言った。
俺はその言葉に返答する間もなく本当にヤバイと思い、足を速めた。
しかしまだ奴らの声が聞こえてくる。
バキバカ! ナヨ男はやられっぱなしのようだ。
バキバカ! 俺はもう後ろのおぎやはぎに気遣う事無く、小走りになっていた。
バキバカ! しかし、なぜかその殴られる音が僕らの方へ近づいている。
バキバカ! もう一度振り返ると、だいぶ逃げてきたというのに、すぐ後ろで、モヒカン男がナヨナヨ男を殴っていた。
両端は民家ばかりで、わき道がない。まるで俺達が追われているようだ。
いつ、モヒカンの矛先が俺達の方に来るかわからないと思い、怖くなった。
俺達は前に進むしかなかった。
横の民家を見ると、ヒヨコのぬいぐるみを着たおばさんが5人くらいしゃがみこんで、こっちを見て笑っていた。
気持ち悪いなと思って、ふと前を見ると俺達は愕然とした。
行き止まりだった。
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振り返るとモヒカンが無表情な顔でこっちを見て立っていた。
俺達は来た道を戻り、駅に帰ろうと腹を決めた。
モヒカンとすれ違おうとすると、奴は電池が切れた人形のように固まっている。さっきは俺達の方を見ていると思ったが、違ったようだ。
なぜかすっかり固まっていた。これなら気づかれずにやり過ごせるかもしれない。
俺達は息を殺してゆっくりとモヒカンとすれ違う。
後少し・・後少しだ。3人とも冷や汗がドボドボ出ている。
モヒカンとやっとの事ですれ違い、少し歩くとすぐにモヒカンが動く気配がした。
「おらあ! バキ!!」
いきなり俺は背中を蹴られた。どうやら標的は俺達に変わったらしい。ヤバイと思い俺達は駆け出した。
「うわはあ」
少し走ったところで、後ろで声がしたのでふと振り返ると、なぜか小木が上半身裸になって腰を抜かしていた。俺は小木を無視して逃げた。
モヒカンはなぜか腰を抜かした小木を無視して、逃げる俺を追いかけてきた。何で俺やねん!と思いながら走った。
「おい!兄ちゃん!」
また声がしたので振り返ると、血だらけで青アザだらけのナヨナヨ男がこっちを見てこう言った。
「兄ちゃん、俺が身代わりになってやろうか?1000円渡しな。」
俺はわけもわからず、ポケットにあった1000円札をナヨに向かって放り投げた。
するとその瞬間、今まで俺を追いかけていたモヒカン男は、くるっと向きを変え、またナヨナヨ男をボコボコにし始めた。
ボコ!ボカ!
スゴイ音がしていたが、俺達は振り返らず、思い切り走って逃げた・・・。
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目が覚めた。どういう事やねん。あのモヒカンなんやってん?
結局、あのナヨ男が金儲けの為に殴られてたんか・・?
と色々考えてると、寝る前に見てたDVDで小木が上半身裸になっていたことや、副音声で、矢作がケンカ弱いけど暴走族のヘッドとつるんでいたという話をしてたのを思い出した。
きっと真のメトロセクシャルはこんな夢見ないだろうなとも思った。
おぎやはぎ DVD BEST LIVE 「JACK POT」

