墓参りに行く。父方の先祖の墓には久しく行ってなかった。
いつも連れて行ってもらっていたので、初めて一人で車を走らせて行ってみた。
琵琶湖の最北の方まで、湖岸道路をひた走る。琵琶湖も北の方に来ると、対岸が見えないので海そのものだ。デカイ。
墓地の場所は大体聞いていたので、適当に走っていると着いた。
水を汲み、記憶が残っている場所へと歩く・・・が、わが家の墓が無い。探し回っていると強い夕立が降って来て、さらに傘を車に忘れていたのでずぶ濡れになる。たぶん、久しぶりに来てしかも墓の場所がわからなかったから怒られたんだと思う。しかもやっと見つけた墓は、記憶とは真反対の場所にあった。すみません。合掌。
子どもの頃はおじがこの近くで仕出屋をやっていて、魚の匂いがよくしていたが、その建物は今はもう無く、ただ木が生い茂っているだけだった。
その土地の端に、子どもの時に畏怖の念を抱いていたものが変わらずそこにあった。高さ3mほどの軍人さんの石碑だ。誰かは知らないが、この土地の人だったのだろう。
この石碑は時々夢に出てくる。初めて手を合わせる。畏敬の念に変わった。
終戦記念日。
近くを散歩をする。よく連れて行ってもらった駄菓子屋は閉店していたが、風景そのものはそんなに変わりが無い。
祖母の家は売られてしまって他人の持ち物なので、外から見るだけだが、部屋の中を想像すると懐かしさがこみ上げてくる。
うっそうと茂った森、大きくてすぐ近くに見える連なった山々、ひたすら続く緑色の田んぼ、小さいが趣のある神社。
こういうのを原風景と呼ぶのだろうか。
今日来るまで忘れていたが、今でもよく夢に出てくる風景ばかりだったのだ。
自分のルーツを再確認。
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