まーぜーてー
僕の地元では、例えば鬼ごっこをしている友達がいたとき、あとからその輪に入るには「まーぜーて」と大きい声で言わなければいけなかった。そして、みんなからの許可をもらうと一緒に遊んでもらえるのだ。
しかし、どうもその言葉が言えなかった。元気な時は言えるのだが、たいてい離れてじーっと見てて、入る?と声をかけられるのを待っていた。しかし入ってしまうと別になんともなく、一緒に遊ぶ事ができるのだ。
友達がいなかったわけじゃない。でも、友達が友達じゃないように感じる事があった。その日一緒に遊んだ子が、次の日には違う顔に見えた。僕は、その度にまーぜーてと言わなければならず、最初から輪の中にいる時はほっとするのだった。
あの感覚は今でもたまに感じる。しかし、さすがにもう子どもじゃないし、本当に入りたければまぜてと言える。苦手ではあるが。。
結局、周りの顔が違うように見えたのは、その友達も僕と同じように毎日毎日成長していたにすぎないのではないか。僕は自分の事しか考えていなかっただけではないか。そんな感じがする。
なんか最近子どもの時の事をよく思い出すなあ。
- [2005/06/18 01:41]
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類友類
全員に確かめたいところだが、そういう人は親もコレクターだったりしないだろうか。
CDを何千枚も持っている友達は、やはり親父さんがビートルズマニアだった。非常にうらやましい環境である。
僕の親父も多趣味で収集癖がある。
彼の専門は本、映画、カメラ、落語などで、全て僕も好きなものだ。
家族で一番話をしない存在だが、家族で一番趣味が合うのが不思議。手塚治虫もヒッチコックも桂枝雀もみんな彼に教えてもらった。
しかし、好きなものは微妙に違う。
彼は演歌が好きだが、僕は60年代の音楽が好きだし、
彼は花や風景写真が好きだが、僕は人物写真が好きだし、
彼はハリウッド映画も見るが、僕は見たくも無いし、
彼は歴史小説が好きだが、僕はSFの方が好きだ。
しかし、どうも親父が好きなものは気になってしまう。
++
子どものころ、僕が漫画をフガフガ読んでたら親父がこう言った。
「漫画はな、人物だけが描かれているんじゃないで。コマの端の方も見てみ、山や雲や建物、風景まで丁寧に描かれているんやで。」
目からウロコだった。実際に僕はその頃、漫画の人物と台詞くらいしか見てなかったからだ。
多趣味なのはやはり親父のせいだ。日本語や歴史にうるさいのも親父のせいだ。
普段、見落としがちなとこに目が行ってしまうのも親父のせいに違いない(体型だけは似なくてよかった)。
父親や家族をテーマにした映画や漫画を見ると、涙が出てくる。
公園やデパートなどで家族連れを見ると、なぜかウルウルしてしまう時もあった。
親父は余裕で元気なのに、何故だろう。
昔は、父親の話なんかをするのはいやだったのに、今は平気なのも何故だろう。
- [2005/06/08 02:34]
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誰が歌なぞ歌ふものか みんな歌なぞ聴いてはいない
文章を書いて人に見てもらうからには、やはり楽しい話でもしてみんなに喜んでもらいたいところだが、そんなに毎日オモシロイ事にぶち当たるわけでもないし、思い浮かぶわけでもないし。かといって口を開けば暗い言葉しか出ないときは、やはり黙ってたほうがいいような気がする。
たかが日記なんだから、本当は何を書いてもいいんだけど、自分の中でこれは書いたら反則だという制約があって、それがいつも邪魔してる。
と考えていたら早川義夫さんがHPの日記でこう言っておられた。
「暗い話はしたくない。浮かれた話は控えたい。毒にも薬にもならない話は面白くない。ならばいったい何を書けばよいのだろう。」
(6月1日の日記より全文引用)
なんてタイムリーな。
早川さんのHPとうちとでは月とスッポンなんだけど、共感できる。
きっと誰もが自分の中で制約を持ちながら文章を書いているのだろうが、早川さんもそのバランスに敏感な人なんだろう。
自分をさらけ出さなければいいものは書けない。かといって、さらけ出した時に受ける周りの反応を考えるとやはり敏感になってしまう。
前回の蔵出し文章を見つけたとき、自分が書いた文章とは思えなかった。
治したいところもあったが、見習うとこもあった。
きっとあの時は、制約がもっと少なかったような気がする。
いや、その前に自分しか書けない文章を書いている実感があった。
++
暗くてもどこかに意味があって、人を傷つけることなく、自分も傷つける事無い文章、そして、楽しくてもどこかに意味があって、人をよろこばせて、なおかつ自分が楽しい文章が書ければ、そんな素晴らしい事は無い。
しかし、そんな夢のような文章などいつになったら書けるのだろうか。
でも早川さんが言うならまだしも、僕が言っても何の説得力も無い。
早川さんの言葉も、今回タイトルにした中原中也の言葉も、一度歌った人しか言えない言葉なのだから。
早川義夫公式サイト
- [2005/06/08 00:41]
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蔵出しmyhurt 〜折り紙を折ろう
3,4年前かな?その雑誌は結局出版されなかったので、お蔵入りとなったわけですが、もったいないのでここに発表します(少し修正しました)。
++
「折り紙を折ろう」
古本屋で、折り紙の本を見つけてからというもの、僕は日夜折り紙を折り続けている。
しかし、自分の不器用さにはほとほと飽きれる。
「鶴」を折ろうとすれば「鳩」になり、「トンボ」を折ろうとすれば「ナガブチ」になるのだから、一枚折るたびにやる気をなくしてしまう。
でも、よく考えてみれば、僕みたいなこんなに不器用な人間が生活していても許されるのだ。この日本は。
なんていい国なんだ。僕はなんて幸せなんだ。ああ僕は幸せだ!!
だからもう一度がんばって折ろう!と、今度は「ネズミ」を折ろうとして「ミッキーマウス」になってしまい、またうつむき加減になるのだった。
+
その本によると折り紙の発祥は古く、奈良時代にまでさかのぼる。紙と一緒に中国から伝来し、まず貴族の間に広まり、そのあと民衆に広まったらしい。そんなに昔の日本人から語り継がれてきたのかと思うと、なかなか興味深い。
そう言えば、折り鶴を折った事の無い人っているのだろうか?いくら不器用人間でも、鶴くらいは折った事があるだろう。そう思えるくらい鶴はポピュラーな折り紙だ。
しかし、中国人なのか日本人なのかわからんが、
「鶴をはじめて折った人(以下 鶴はじ折った人)」はすごい。
「なんでここをこう折るの?」「こんな折りかた無理だ!」って言いたくなるのを我慢しながら、ただの正方形の紙をウカウカ折っているといつのまにか鶴になっているのである。
「鶴はじ折った人」(以下 鶴はじ人)は、これを計算で折ったのだろうか?それとも偶然「折れた」のか?
どちらにしても、鶴はじ人が当時の人気者になったことだけは間違いない。これで家一軒建てたかもしれない。
さらにこの折鶴。デザインも美しい。均整も取れていて、折り方も簡単。
鶴はじ人(鶴をはじめて折った人)は、デザイナーとしても一流だ。
+
折り紙はすっかり日本の文化として定着している。今は現代アートとして、海外へ広まっているとも聞く。海外旅行に紙を持って行って、当地の子供たちに鶴でもちょちょいと折ってあげれば、すごく喜ぶのではないだろうか。
いや、待てよ。鶴って日本と中国くらいにしかいないのかもしれない。
それならば、各国の子どもが喜ぶ「折り紙」を折る技術が必要になってくる。
インドのこどもには牛か。スリランカの子どもには紅茶がいいな。中国の子どもには歴史を折ってあげよう。ああ、アメリカの子どもにはやっぱり鉄砲だな。
よーし、待ってろ世界中の子どもたち!
今はヘタクソだけど、僕はこれから折り紙の「道」を極めて伝道師となり、みんなの土地へ行って折紙を折ってあげるからね!と、
「希望」を折ろうとして「自己嫌悪」を折ってしまう不器用な僕であった・・・。
(おしまい)
+++++++
昔書いた文章ですので、今の考えとも違う部分が多々ありますが載せてみました。
ほんと、不器用なんです。僕は。特にこういう立体関係になると。
この時は知りませんでしたが、折紙も実際はそんな昔からあったわけではないとか、江戸時代くらいから文献が見つかりはじめたとか、その時ヨーロッパにも独自の折紙があったとかで、どこが発祥というのは諸説あって結局わからないという事らしいです。
やっぱりみんな自分の国が発祥だとは言いたいみたいですね。
でも、今は日本の折紙がOrigamiとして世界に広まってるのは、やはり何か理由があるような。
- [2005/06/04 19:53]
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自己紹介
最近、個人HPの自己紹介コーナーで、「〜に100の質問」ってのがありますよね。
芸能人でもあるまいし、インタビュー形式ってのは実際サムイのですが、
これって、自分で自分を紹介するのにはもってこいだと思います。
今日は、自己紹介を兼ねて、「薬剤師・薬学部生に百の質問」というのをやってみたいと思います。
100問は長いので、一部カットしてますが。
質問文はネットで拾ってきたものなので、質問作成者と僕とは一切関係ありません。
追記(クリックしてください)
自己紹介編
1 個性一杯に自己紹介をして下さい。
<myhurtです。28歳独身男性です。個性一杯って変な日本語ですね。>
2 薬学部何年生ですか?
<4年生です!>
4 留年経験しましたか?
<2年しました。>
5 薬学以外の趣味は?
<全国の交番で、ディズニーシーへの道を聞く事です。>
6 恋人いますか?
<恋人います。大好きです。>
7 それは薬学系の人ですか?
<はい、薬学系の人です。大好きです。>
8 はっきり言って恋人って勉強の邪魔だと思いますか?
<邪魔です。うざいです。>
大学生活編
9 あなたの大学名をイニシャルでお願いします。
<K.Y.O.T.O大学です>
10 それは公立ですか?私立ですか?
<どちらかというと公立です。>
11 公立と私立で勉強の仕方違うと思いますか?
<公立の方がかなり難しいです。裏口までの道が迷路みたいで。>
14 薬学部に来て後悔した事はありますか?
<白衣が汚れるので、カレーうどんが食えません。>
16 薬学系の友達の前と、それ以外の友達の前で、態度変わりますか?
<変わりません。僕はどんな友達に対しても、常にSです。バッドボーイです。>
17 薬学部は友達がいないと進級できないっていうジンクス聞いたことありますか?
<ああ、あります。ジンクスっていうか事実です。友達がいないとカンニングできません>
18 部活とかサークル入ってましたか?
<テニスサークルサークルに入ってました。テニスサークルを研究するサークルです。>
19 やっぱ薬学部のサークルとかって、そういう薬学系統多いと思いますか?
<そうですね。シャブ系テニスサークルからハッパ系テニスサークルまで色々ありました。>
20 教科書の中に、全部英語の教科書とかありますか?
<あります。全部ひらがなの教科書もあります。>
21 動物実験はしましたか?した人は感想を。
<シマウマに、10日間覚せい剤を注入し続けしました。横じまになりました。>
22 動物実験に対するあなたなりの意見をどうぞ。
<おもしろいです(笑。シマウマにさらに注射すると、水玉になりました。>
23 人体解剖、見学もしくは参加しましたか?した人は感想を。
<参加しました。大学理事長のお腹を切開しました。真っ黒でした。>
24 テレビとかで有名になった先生いますか?
<一番有名なのは、窪塚先生ですね。テレビに映画に大活躍です>
25 勉強してて、これって名前似てたりややこしい…って思うものを挙げよ。
<インシュリンとイン・リン>
26 学生時代バイトしてましたか?
<してました。>
29 製薬会社の臨床試験のバイトした事ありますか?
<ありらす。あれ以来「ら」行が、言い易くなりらしら。>
30 率直に言って、勉強好きですか?
<大好きです!先生見てる?(笑)>
31 「薬学部?すご〜い」と言われた時の気持ちは?
<すごいだろ〜>
32 その時あなたの反応は?
<別にすごくないさ、という顔をする。>
33 その時、薬の事とかで何か聞かれたらどうしますか?
<やっぱり、すごくない事がばれて逆ギレ。>
ネット編
40 HP持ってますか?
<はい、「浮かばれない君のタマシイ」というブログです>
41 何年くらい管理してますか?更新頻度は?
<今年の8月からだから、まだ4、5ヶ月です。月に3〜6回更新ですが、不定期です。>
43 勉強する時間とネットしてる時間、どっちが長いですか?
<もちろん勉強です!先生見てる?(爆>
45 パソコン得意ですか?
<結構得意です。パソコンでパンも焼けます。>
46 ブラインドタッチ出来ますか?
<できます。速すぎて、手から煙出ます。>
47 薬剤師にパソコンの知識は必要ですか?
<必要ですね。ウイルスとワクチンとの戦いですから・・・うん、これはサブイ。>
未来編
56 薬剤師になったら幸せだと思いますか?
<幸せだと思います。薬飲み放題ですから。>
57 将来経済的に安定すると思いますか?
<安定すると思います。薬飲み放題ですから。>
59 一生薬剤師続ける覚悟ですか?
<はい続けます。死ぬ時は薬で安楽自殺します。>
60 薬剤師免許以外に持っている資格は?
<そろばん1級、英検1級、それと、迷子3段です。>
62 それって将来役に立つと思いますか?
<なんてったって3段ですから。>
生活編
65 明らかに忙しすぎで体壊した事ありますか?
<はい。3日連続徹夜して、白馬に乗った王子様に白馬が乗ってる幻覚を見ました。>
66 体壊しても勉強はするべきですか?
<はい。体壊しても薬で治します。>
67 精神崩壊しても勉強するべきですか?
<はい。崩壊しても薬で治します。>
68 今現在、薬に頼った生活してますか?
<嘘をつくとき鼻を触る癖があるので、薬で抑えています。それと、緊張している時、爪を噛むくせがあるので、それも薬で抑えています。あ、あと、カレーを食べる時、スプーンで食べる癖があるので、薬で・・・>
73 毎日勉強してますか?
<もちろん!先生見てる?(笑>
74 それは何時間?
<15時間!先生見てる?(笑>
75 一人暮らし?それとも自宅?寮?
<二人暮らし!先生見てる?(笑>
76 一人暮らしのほうが寮生、自宅生より成績低いって本当ですか?
<本当です!先生見てる?(笑。もうすぐ帰るね。>
医療従事者として
77 周りの薬学関係者で「あの人もう少し勉強した方が…」と思った事はありますか?
例えばどういう事で?
<「座薬」を「座って飲む薬」だと思ってる先生。>
78 調剤過誤、もしかして良くある話だと思いますか?それに対してどう対策するべき?
<経済制裁すべきです>
79 現在の厚生省に、声を大にして言いたい事は?
<けいざいせいさ〜い!>
80 薬局は24時間営業すべきだと思いますか?
<すべきです。経済制裁>
81 「じゃあ夜勤お願いします」と言われたらどうしますか?
<経済制裁を発動するぞと脅します>
84 ここだけの話、実は裏から医薬品を手に入れたことありますか?
<あります。あ、ここはオフレコで。>
85 バイアグラ興味ありますか?
<あります。>
86 使った事ある人は感想を。使った事ない人は、使ったらどうなると思いますか?
<別に必要ないくらい元気ですが、もし飲んだら腹にめり込むかどうか実験したいです。>
87 なんだかんだ言って医者はうらやましいと思いますか?
<別に。薬剤師の方が立派です。>
89 薬剤師って尊敬される職業だと思いますか?
<もちろんです。誰からも尊敬されてしかるべき存在だと思います。もっと、薬剤師の地位を向上させるべきだと思っています。>
90 タバコは吸いますか?
<すいません吸います。>
92 献血とか行きますか?
<行きます。めっちゃ献じてます。赤十字にある血はほとんど僕の血です。>
94 携帯電話は病院では電源切りますか?
<もちろん切ります!>
95 では、電車の優先席付近では?
<もちろん切ります!>
96 優先席で堂々と携帯で話している人がいたら、注意しますか?
<それは許せない!でも面と向かって言うのは怖いので、電話で注意します。>
〆!
97 薬学出身アーティスト「ケツメイシ」の今後を予想して下さい。
<ビッグになって、腐った音楽界を治す、薬のような存在になって欲しいです>
98 ずばり!あなたは薬剤師向いていると思いますか?
<向いてます!お前は薬剤師になるために生まれてきた男だと周りの人から呼ばれているんだという妄想にとりつかれています。>
99 もし薬学部行かなかったら、どんな人生になってたと思いますか?
<新宿の片隅で別の薬を売ってたと思います。>
100 ラスト…なんだかんだ言って、薬学部来て良かったですか?
<行った事ないので、わかりません>
+++回答は全てフィクションです。実在のワタシ、ならびに大学・人物とは関係ありません。質問作成された方とも一切関係ありません。
質問ソース
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mio_v-o-v_mqmq/top.html
- [2004/12/11 15:03]
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浮かばれない君のタマシイ <エッセイ>
小学校の頃は、野球をやっていた。しかし、友人を作れないまま辞めた。
中学の頃はバレーボールをやっていた。毎日のように練習に行っていた。周りより背が高いからたまたまレギュラーになったが、チームに自分が必要だとは思わなかった。チームメイトは、自分のエゴを出す奴らばかりだった。僕の周りには同級生より後輩ばかり集まっていた。
高校の頃は、中学時代の同級生が多かった山岳部に入った。本当は部活なんか入りたく無かったが、規則でどうしても入らなければならなくて、知り合いの多い部を選んだ。入部して一ヶ月目に、山岳グッズを買わされそうになった。10万円という値段を聞いて、その日に山岳部を辞めて音楽部に入った。初めてギターを覚えた。
でも音楽部においても、友人はなかなかできなかった。無理をして、自分からバンドのメンバーを探した。緊張しながら、一緒にバンドやろうと言った。僕と同じような人間が2人ほど集まった。それからというもの、僕らは音楽そっちのけで、毎日のように話をした。放課後、誰もいない教室で。
++
「死んだら人間はどうなるのか」
「死んだら、体は消滅するかもしれないが、きっとタマシイだけが残る」
「タマシイって何?」
「今、自分がここにいるということ。『今、自分がここにいるということ』を考えられるという事は、肉体以外の何かが考えているという事。これは、タマシイが存在するという事に違いない。だから、肉体は滅びても、タマシイだけは残る」
「おれは、タマシイなんかさえも残らないと思う。動物や虫を例に考えよう。動物がそんな事を考えて生きているのか?虫が、自分の肉体は滅びてもタマシイだけは残ると考えるだろうか
?人間ならそこまで考えられるから、タマシイがあると考えるかもしれない。でも俺らと動物、虫とはそんなに差があるだろうか?俺らの中には本当にタマシイはあるのだろうか?」
「ううん。」
++
「天才と呼ばれる人の事を理解できるのは天才しかいない」
「そうやな。だから俺たちは天才だ」
++
「窓も出入り口も何もない部屋がある。さて、君はその部屋の中に入れるか?」
「出入り口がないんやったら入れるわけないやん。」
「そう思うやろ?でも、そう思った時点で入れへんねん」
「意味がわからへん」
「出入り口がないから、入れへんというてるようじゃあかん。出入り口があっても無くても、入ろうと思えばその部屋に入れる」
「わからん。出入り口が無かったら入れへん!」
「いや、なるほどわかる。俺は入れそうな気がする。」
++
自分の考えている事を言っても受け止めてくれる友人。それは彼らが初めてだった。
高校の時であるから幼稚な思考に関しては許してやってほしい。誰も答えなど持っていないくせに、問答ばかりをしていた。
でも、はっきり言えるのは僕にとって、スポーツから学んだ事より、彼らとの会話から学んだ事の方が大切だったという事だ。
スポーツは勝ち負けを追及するが、彼らとの話し合いに勝ち負けは無かった。
誰か一人がいう言葉に不満があれば反発し、納得すれば安心し、説き伏せられれば自分の物にする。それだけの事だった。
だから、人と話す事をおそれてはいけない。
自分をさらけ出す事は、相手にとってもうれしい事だと知った方がいい。
そう理屈では理解しながらも、人と話すときに思考が停止してしまうのは、自分が傷つくのが怖いだけだと知ったほうがいい。
大丈夫、誰も嫌がったりしない。たとえ傷ついても、それ以上深い傷にはならない。
彼らが自分を出さないのは、君が自分を出していないからだ。
さあ、今からどうするかは、君次第。
と、もう高校生ではない今の僕に言いたい。
- [2004/12/05 15:01]
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「どこがパンクやねん」 <エッセイ>
オリジナル曲がシモネタだったり、曲の途中でブレイクして、「バンザ〜イ」と1分くらいメンバー全員万歳をするというわけのわからないアレンジだった。今考えると、生まれてはじめてのバンドがそのバンドでよかったと思う。
その友人であり、バンドのリーダーはヘンテコだった。Tシャツをズボンの代わりに履いていた。わけのわからない言葉をよく発していたが、僕には面白くてたまらなかった。
その当時、僕はパンクサウンドは好きだったが、パンクスが嫌いだった。
これは、高校の時からの持論である。
「パンクスはパンクではない」
この暴論であり正論は、パンクスの前では言えない。ぶっとばされるからだ。ケンカはめっぽう弱い。ちなみに、この「パンク」は「ロック」とも置き換えられる。
パンクとは、僕にとって音楽のジャンルやファッションじゃない。「壊した上で作ること」という概念でしかない。だから、未だに人のコピーや真似しているパンクスはパンクではないと思うのだ。
そんな考えと様々な理由から、僕はそのバンドを辞めた。
その友人は上京して、パンクバンドをやりつづけた。
僕はその後、パンク以外の様々な音楽に触れる事になる。その時聞いてたパンクと言えば、「INU」「あぶらだこ」「ボアダムス」や「頭脳警察」だった。これらは音楽ジャンル的に言えばパンクとは言い切れないが、僕にとっては「パンク」という概念を体現したバンドだった。
自分の作る音楽や作品もパンクだと思っていた。いわゆるパンクサウンドではなかったが、パンクという概念から生まれたものだったからだ。
その7年後、東京から地元に戻ってきたその友人から、今やっているバンドに入らないか?と誘われた。僕は彼と7年ぶりに会話をした。
久しぶりに会って聞いた彼の音は変っていた。ジャンルで言えば、もうパンクじゃなかった。
その間全く話もしていなかったのに、彼も同じ事を考えていたのだ。
僕はそのバンドで1年間プレイした。
パンクを追及した男が出す音と、パンクを見捨てた男が出す音がぶつかりあうと、パンクでもなんでもない、新たな音楽が生まれた。
もう、自分の作品がパンクだなんて言えないし、言いたくない。そう思える瞬間だった。
今は二人とも別々に、しかしお互いに刺激しあいながら表現活動を続けている。
彼と僕とは元々同じ道をたどっていたが、途中で全く違う道を歩んでそれぞれの道を追求し、久しぶりに再開したらまた同じ道をたどっていたというのが、僕には面白くてたまらない。
- [2004/11/23 15:00]
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